【なぜなにSHATTERED GLASS】へようこそ。
このページでは、2010/09/10までに発表されたSGシリーズについての情報を纏めています。

「SG」=「Shattered Glass(シャッタードグラス)」シリーズってなに?

悪のオートボットと正義のディセプティコンの戦いを描くTFFC(米国TFファンクラブ)発の善悪逆転シリーズ。
元世界からSG世界へと迷い込んだクリフジャンパー(日本名:クリフ)などを除き、SGキャラクターの性格はオリジナルと正反対になっています。 2008年に海外のTFイベント「ボットコン」のテーマとなり、現在も一応連載中。 作品はアメコミと英語小説(TFFC会員専用サイトで閲覧可能)が存在する他、海外ファンによる二次創作も行われています。 アメコミは一部がTPB(トレードペーパーバック、要するに単行本)化されており、ネット通販やアメコミ専門店などで購入可能です。

作品紹介

「Shattered Expectations」(2008/4/1)

◆概要◆

アメコミ「Shattered Glass」TPBの最後に掲載されている3Pのコミック。
一部セリフなどの差異はありますが、2010年9月現在ボットコンHP上でも無料で閲覧可能です。
(画像はTransformersWIKIで「Shattered Expectations」を調べると比較的簡単に見つける事ができます)
「Shattered Glass」に先んじて、このコミックは4月1日のエイプリルフールに発表されました。
随所にファーマニスム(Furmanisms/有名なTF作家サイモン・ファーマンの困った発言集のこと)がちりばめられた3Pのコミックは、SGシリーズ全ての始まりでした。

◆ストーリー◆

新開発技術を盗むため、ディセプティコンの研究所を襲撃したゴールドバグ、ジャズ(日本名:マイスター)、グリムロック。スタースクリームはそれを阻止しようとするも、あえなくグリムロックに倒されてしまう。降伏しろと訴えるスタースクリームを一蹴するグリムロックに、レーザークローが呼んだのはディセプティコンの精鋭部隊、Mayhem Suppression部隊だった。
elsewhere...
(とある場所)
watch it!
気をつけろ!
Why don't you just turn on your headlights,sucka?
テメェでヘッドランプを点けろよ、クズ野郎?
because that would make us target,idiot!stick to the plan!
馬鹿、俺たちが見つかっちまうだろ!作戦に集中しろ!
gah!grimlock,watch where you're going big bozo!
けっ!グリムロック、大馬鹿野郎にならないよう気をつけろよ!
call me that again,my dear goldbag,and I,grimlock,will remove your voice-box,wot?
俺をもう一度その名で呼んでみろ、ゴールドバグ君。俺、グリムロック、お前の喉笛を引き千切ってやる。wot?
I've had enough of this jibba-jabba from the both of--hang on,I think I found the light switch!
熱心なお二人さんの無駄なおしゃべりはもう沢山だぜ、灯りのスイッチを見つけたぞ!
Oh,you've found far more than that jazz...You've found so much more!
おお…ジャズより更に多く見つけたぜ…もっと遥かに多く見つけた!

gonce we have this secret technology the decepticon insurgency will be finished...over!
我々がこの機密技術を一度手にすれば、ディセプティコンの反乱活動は全て…終わる!
halt,fiends!your plot is foiled before it even begins!
動くな、悪魔め!お前の計画は始まる前に失敗だ!
your campaign of evil ends here goldbag!you will surrender in the name of the quintesson federation and all those who seek justice!
お前の邪悪な任務はここで終わりだゴールドバグ!正義を求める全ての者達と、クインテッソン連邦の名において降伏するんだ!
grrr!yeah,we got you now!
グルル…そうだ、今ここでな!
a predacon?so...the srhink ray did't finish them off...
プレダコン?つまり…精神破壊光線は奴らにトドメを刺さなかったのか…
no matter!we'll make short work of --grimlock now!
ゴ構わん!俺たちは仕事をさっさと片付けるぞ―――グリムロック、今だ!
what tragedy!I,grimlock,genius supreme reduced to the role of attack dog!
なんて非運だ!俺、グリムロック、最高の天才は攻撃犬役にまで堕ちた!
gI,grimlock am scandalized!
俺、グリムロック、怒った!
eating you would hardly be sporting!too bad I,grimlock,don't care,wot?
お前を食べるのはスポーツにもならない、可哀相な俺、グリムロック、気にしない!wot?
this is your last warning,grimlock!surrender now and I can guarantee you a fair trial!
これが最後の忠告だ、グリムロック!今降伏すれば、私は君に公正な裁判を保証出来る!
you imbecile!what can you do?I,grimlock,have you now!
馬鹿め、お前に何が出来る?俺、グリムロック、今お前を食べる!

wrong,lizard-breath!we have you!
違うな、口臭野郎!俺たちがお前を食べるんだ!
bah!you and what army?
ハッ、お前と誰が軍隊だって?
wot?
him and this army!
彼と俺たちだ!
your evil stops here,autobots!Mayhem suppression squad-attack!
ここでお前の悪巧みはお終いだ、オートボット!Mayhem suppression隊(※1)――アタック!
you heard the colonel,gents... tally-ho!
大佐殿の声を聞いたな、紳士諸君…tally-ho!

――"Shattered Expectations"より、翻訳

※1 Mayhem Suppression Squad
元ネタ「Mayhem Attack Squad」。アメコミ限定のグループ(小隊)括りでライバルはオートボット軍のレッカーズ。
構成メンバーやリーダーはその時々によってまちまちで、「Shattered Expectations」ではデスザラスをリーダーに
アストロレイン、ダージ、サンダ―クラッカー、レーザービーク(日本名:コンドル)等が構成員として登場している。
 

◆コメント◆

ネット上で公開されているコミックですので、不完全ながら自力で翻訳したものを置いておきます。
見ての通り素人翻訳ですので信憑性はお察しください。参考程度にどうぞ。
どうやらボットコンHPにある画像ではデスザラスのセリフが「エイプリルフール★」になっている様子。 TPBでは台詞が差し替えられています。

「Shattered Glass」(2008/4)

◆概要◆

ボットコン2008で発売。多分一番有名な気がするアメコミ。
ボットコン2008限定販売版と店舗販売版、カバーが二種類ある。(←の写真は店舗販売版。) 内容的には店舗販売版の方が充実しています。TPBと言っても非常に薄い冊子です。
SG黒ロディマスとSG白スタースクリームのキャラクター紹介付属。

◆ストーリー◆

クリフジャンパーが迷い込んだのは悪のオートボットと善のディセプティコンが戦うパラレル世界のセイバートロン星だった。 破壊大帝オプティマスプライムは地球侵略を企み、宇宙船アークを地球へ向けて出発させようとする。 はたして英雄ディセプティコンは邪悪なオートボット達の計画を阻止する事が出来るのか?

「Dungeons & Dinobots」(2008/12)

◆概要◆

36Pの小説。会員のみがTFCC(The Official Transformers Collectors' Club)公式サイトで閲覧可能。

◆ストーリー◆

アークが地球へ向かう計画を無事阻止したディセプティコンは、その後オートボットとアーチエア燃料集積場を巡り戦っていた。 ディセプティコンはメガトロンが負傷し一時劣勢に追い込まれるが、サウンドウェーブが派遣したMayhem Suppression隊(※1)が到着し戦況は一転する。
けたたましい電子音で命へと響き渡る通信システムに、メガトロンとスタースクリームはたじろいだ。
「恐れるな、メガトロン!こちらサウンドウェーブ。ダークマウント(※2)からロックなラジオが嬉しい便りをお届けするぜ!俺が機甲部隊を完全に呼び寄せた!」
二体のディセプティコンが困惑の中互いを見やる。
「だが…他の隊は全て手がふさがっている」
窮地の意識がメガトロンの表情に浮かぶ。
「いいえ、違いますメガトロン様。それは」
「"Mayhem Suppression Squad"! 奴らをぶちのめしてやれ!」
白の一閃が戦場を横切った。レーシングカーが独特な呻りを上げて分割し、空へと舞い上がる。そのビークルは、四つ脚で地面に着陸する前にロボットモードへの変形を完了し、代わりにその拳を大地へと叩き込んだ。地面が揺れ動き、オートボットもディセプティコンもよろめく。そしてエネルギーの爆発はハッファー(日本名:ドラッグ)とハウンドを空へと吹き飛ばし、その衝撃ポイントからオートボットの戦線までを走り抜けた。

――"Dungeons & Dinobots"より一部抜粋、翻訳

新戦力はオートボットの退場を促すが、その時雷鳴と共に戦場へ現れたのはガイギャックス(※3)に追放されていた筈のマッドサインティスト・ホイルジャックと、彼の作ったグリムロック達ダイノボットのエンバー(※4)を持たないクローンだった。 自身の研究を嗤ったオプティマスへの復讐を誓うホイルジャックに、ディセプティコンに対してその力を使うよう説得するオプティマスだが、ダイノボット達は暴走し説得は失敗に終わる。
戦いが落ち着くと、散り散りとなったダイノボット達を新たな仲間とする為に、ディセプティコンとオートボットはそれぞれ自軍からダイノボット捜索チームを派遣する。 ディセプティコンからはクリフジャンパーとサイドスワイプ(日本名:ランボル)、オートボットからはジャズ、ゴールドバグ、ロディマス、そしてブラーが派遣され、クリフジャンパー&サイドスワイプ、ロディマス&ブラーの2組がダイノボットのいる洞窟へと辿りつく。
しかし、洞窟で彼らを待っていたのは、ダイノボットだけではなかった…

※1 Mayhem Suppression Squad
元ネタ「Mayhem Attack Squad」。アメコミ限定のグループ(小隊)括りでライバルはオートボット軍のレッカーズ。
構成メンバーやリーダーはその時々によってまちまち。今回「Dungeons & Dinobots」ではクラッシャーをリーダーに
カニバック、ブラジオン、サンダ―クラッカー、ダージが構成員として登場している。

※2 ダークマウント(Darkmount)
セイバートロン星の北に存在する集落ポリクックス(Polyhex)に存在するディセプティコンの基地。元ネタはUK版マーベルアメコミ。

※3 ガイギャックス(Gygax)
セイバートロン星のある都市の一つ。元ネタは他のTIMELINEシリーズ(TFFC発作品シリーズ)から。

※4 エンバー(ember)
SG世界のスパーク(のようなもの)のこと。

◆コメント◆

ダイノボットの登場により、ディセプティコンとオートボットの新戦力獲得競争が始まります。
随所の会話から読みとれるオリジナル世界とSG世界のギャップから、Omega Terminus(※1)やScraplet(※2)なども登場し、SG世界の世界観が徐々に明らかになってきます。

※1 Omega Terminus
恐らくSGにのみ登場。TFの「命の源」という伝説的存在。
死んだTFの残骸はScrapletによって取り込まれ、Omega Terminusによって新しい命にリサイクルされる。
その存在の場所を知ったTFの精神から場所のメモリーを素早く消去出来るというなんかすごい機能付き。

※2 Scraplet
正史では金属を食べ、TFにとって致命的な病気を起こす病原菌(のようなもの)。
SG世界では治療用になっているようです。

「Do Over」(2009/2)

◆概要◆

30Pの小説。会員のみがTFCC(The Official Transformers Collectors' Club)公式サイトで閲覧可能。

◆ストーリー◆

ディセプティコンが捕獲した8体のダイノコン(元ダイノボット)を調査しようとドックを訪れたスタースクリームは、オーバーキルとスラッグフェストの2体が居なくなっている事に気づく。
すぐさまサウンドウェーブへ連絡し、捜索を続けたスタースクリームが見つけたのは2つの8トラックカセットテープだった。2つのカセットは突然2体のダイノコンへとトランスフォームし、スタースクリームは驚愕する。
命――つまり“エンバー”を持たないはずだったダイノコン達は、いつの間にか命を宿し、トランスフォームが出来るようになっていたのだ。
メガトロンは先日のクリフジャンパーの洞窟調査がこの不可解な現象に関係するのではないかと彼に尋ねるが、Omega Terminusによってメモリを書き換えられたクリフジャンパーはOmega Terminusとそれがグリムロックへ何を齎したのかを、どうしても思い出す事が出来なかった。
スタースクリームは彼の手首に搭載された連絡用パネルを叩き、いつもの周波数で呼びかけた。
「スタースクリームよりサウンドウェーブへ」
『よう、何かあったか?』
「オーバーキルとスラッグフェストが居なくなった。彼らは囲いの外に出てしまったのかもしれない」
スタースクリームはスラッグフェストとオーバーキルのドックを開き、こんな明らかにバカげた調査をやる自身を心中で罵りつつも、会話を続けながら破片をナノレベルまで精密に調べ始めた。
やはり、彼らがサイズを変えていたり、何かがあった訳ではないようだ。
「セキュリティシステムをチェックして、彼らが出ていく時何をしていたのかを見てくれないか」
『任せとけって、サウンドウェーブ様はノリノリだぜ!』
次の僅かな間に、スタースクリームは何か戦いの痕跡がないかドックを捜索した。彼がボロボロの寝具類を払いのけた時、彼の指が予期せぬものに触れ、スタースクリームは長方形の金属製カセットを二つ、囲いの足元から用心深く持ち上げた。
「スタースクリームよりサウンドウェーブへ、私たちは手掛かりを掴んだ…誰かが2つの8トラックカートリッジテープをドックに置いていったんだ。」
『誰かがダイノコン達を誘拐して、身代金が欲しいってか?』
「分からない…警備記録に何か良い情報はあったかい?」
『偽情報の運搬役になるのはゴメンだぜ。だが…凶悪なテープじゃないんなら、いくつか小さなミスがあちこちであるって事だ、十中八九いくつかのシステムの自己再調整が…』
サウンドウェーブは話し続けていたが、スタースクリームは聞くのを止めていた。
手の中にあるカートリッジが静かに震えだし、その震えが激しくなった時、スタースクリームの注意はサウンドウェーブの完璧な警備報告からそのテープへと移されていた。
「サウンドウェーブ!テープは罠だ!」
カートリッジテープをドックの隅へと放り投げ、スタースクリームは通信機に向かって叫ぶと腕で我が身を庇いながらテープの落下地点に対して身構えた。長く苦しい沈黙の後、腕の間の小さな隙間から覗き込み、彼はゆっくりと振り返った。好奇心と困惑の入り混じった様子で彼を眺め、オーバーキルとスラッグフェストがドックに座り込んでいた。
「何処から…君達二体は一体何処から来たんだ?」
オーバーキルは物珍しそうに首を傾げた。
「ナンダ?俺達はずっとここにイタ。ソウダ、お前が俺たちをここに連れてきた後から…」
彼の身の回りに起こった出来事を正確に理解しようとして、スタースクリームは固まった。
「君達…君達はカートリッジテープだったのか!?トランスフォームしたのかい?」
スタースクリームは息を呑んだ。
「ソウダ。俺達トランスフォームした」
前脚で頭の後を掻きながら、スラッグフェストは事もなげに答えた。
「でも…でも、君達はトランスフォームできないだろう!」
「もちろんできる!」
スラッグフェストは尻尾を大きく揺らし、誇らしげに顔を上げた。
「俺、一番すごい!」

「危険な事態なのか?」
手にした報告書にざっと目を通し、メガトロンは声を出して尋ねた。ケイオンにある大講堂のあちこちでは、多数のディセプティコンの話題が部隊の新戦力に集中していた。
「私は彼らを三回チェックしましたが…コアプログラミングの変化無し、追跡バグや盗聴器もなし、偽装プログラムや洗脳もありませんでした」
スタースクリームはかぶりを振った。
「我々が彼らを捕まえた時も同様で…」
「彼らが今、エンバーを宿している以外は、か」
メガトロンが口を挟んだ。「今、彼らは生きている」
「プライマスの加護だ」
クリフジャンパーが小声で呟いた。
「確かに今はそれぞれがより利巧に、そしていくらかの人格変化が生まれた。予想出来た事だ。私は彼らが危険な存在にならないよう確かめる為に、彼らに完璧な精神鑑定を施すようにボンブシェルに命令したよ。予備点検の結果は期待できるだろう」
「我々の追っていた侵入者は?」
「確かに」サウンドウェーブが答えた。
「誰かが、何が起こったのかを隠すために警備記録をリミックスしやがったかもしれない…が、それには最高に優秀な頭脳が必要だ。真面目に評定すりゃ少なくともランク9になる。俺には解らない。だが、今も調べてるぜ。」
「分かったよ。でも、私はこの8つのエンバーの自然発生を一体どう説明したらいいのか迷うんだ…もしそれが謎の協力者の仕業なら、その理由と同じ位どういう方法で行ったのかも重要だ。昨晩誰かが不審なものを見ていたら、それを隊の警備責任者に報告してくれ」
「クリフジャンパー、君はこの件が君が先日の冒険で見たものに関係すると思うかい?」
スタースクリームがふいに言葉を挟んだ。
「君の成り行きの説明はいささか曖昧だったよ」
「俺はそうは思わないな」
クリフジャンパーとサイドスワイプはお互いに助け合った。
「と言うか、妙な話だった。よく考えてみたが……飛びぬけて妙だ」
サイドスワイプは答えた。
「グリムロックはラッドゾーン(※1)にあるいくつかの洞窟に入り込んでいて、俺達は後を追ってブラー、ロディマス達と暫く戦闘した…偶然グリムロックと出くわしたが、奴は亀裂に落ちた。俺たちは皆奴が壊れたんだと思って、続きをやるには全員が負傷しすぎていたもんだから別々の道を行くことにしたんだ。俺たちは本当に出口に背を向けていた。俺は厳密にどこでそれが終わったのかも思い出せないよ」
「それで終わりかい?」スタースクリームは尋ねた。
「これで俺たちの報告は全部だよ」
スタースクリームは嘆息した。
「わかった。もし私が何か疑っているように見えたらすまない。君達の言葉は、私の心配ごとに関しては真実だよ」

――"Do Over"より一部抜粋、翻訳

エンバーの謎は未解決のまま、再びアークを復活させて地球侵略を企むオプティマスプライムの計画に対抗し、ディセプティコンはオートボットがアークで出発後にネメシスで追撃する作戦を計画する。 セイバートロン星はまもなく星雲に入り、その間地球時間で丸1年の間惑星から離れる旅行や通信は不可能になってしまう。出発の時は迫っていた。 メガトロンはクリフジャンパーの持つ地球に関する知識を理由に、彼を地球での作戦長に任命する。
クリフジャンパーがそれらの仕事に追われる間、以前の会議中に「知識の殿堂」の管理者・ボルタックスからの呼び出しを受信していたメガトロンは、アンダーベース(※2)にある廃墟と化した殿堂へ向かう。しかし、それはリコシェ(日本名:ステッパー)の卑劣な罠だった。リコシェは奇襲によって倒したメガトロンを罠の上へ逆さまに吊るしあげ、部下スクープとクロスヘアを召集してオートボットにメガトロンの身代金を要求する。
ジャズからリコシェがメガトロンを捕えた事を聞いたオプティマスは大激怒し、彼だけがメガトロンを殺すのだと主張しながらリコシェを倒す為に大急ぎで飛びだした。
クリフジャンパーはメガトロンを救う為に巨大な戦力を送れば地球任務が危険にさらされるとスタースクリームを説得し、彼らはミクロマスター(レーザークロー、ランページ、ダイブボム、ウィスパー)達をメガトロン救出に送り込む。
一方、オプティマス不在となったアークでは、ロディマスがオプティマスをこの地に残してアークを出発させる計画をゴールドバグに持ちかけていた…

※1 ラッドゾーン(Rad Zone)
元ネタはマーベル版コミックス。セイバートロン星の放置区域で、隠れられる場所が沢山ある。

※2 アンダーベース(Underbase)と知識の殿堂(Temple of Knowledge)
元ネタはマーベル版コミックス。
アンダーベースはボルタックスが管理するあらゆるトランスフォーマーの知識が納められた「知識の殿堂」を包する場所。
SG世界では廃墟と化し、ボルタックスは幽霊扱いされています。

◆コメント◆

プロローグにはリモートパトロール6(※4)が登場し、この話以後、舞台は地球へと移ります。

※3 スクランジ(Scrounge)
マーベル版コミックスの登場キャラクター。正史ではその身を犠牲にしてブラスターの成長を促した良き友達でした。

※4 リモートパトロール6(Remote Patrol Six)
カムシャフト、ダウンシフト、パワーグライド、カップ(日本名:チャ―)、サンドストーム、ワーパスから成る6人のオートボットグループ。
  彼らの目的?は後の「Reunification」で明かされます。

「The Desert Heat!」(2009/3)

◆概要◆

2010年9月現在ボットコンHP上でも無料で閲覧可能です。
(画像はTransformersWIKIで「The Desert Heat」を調べると比較的簡単に見つける事ができます)

◆ストーリー◆

地球に着陸したヒートウェーブは、一晩中トランスポーダー信号を追跡する。 ワイアットのロードサイドアガンザ(Wyatt's Roadsideaganza)で信号発信源に辿りついた彼は冷静でいるよう務めるが、そこで恐竜や巨大なウッドチャックに遭遇してひどいパニックに陥ってしまう。 アトラクションの一部である事に気付かないままそれらを倒した彼は、機能を停止して展示物の中に組み込まれていたサウンドウェーブを発見した。 『機械と会話できる能力』を持つヒートウェーブは、彼の仲間を機能回復させるようステイシスポッドに依頼する。サウンドウェーブはアースモードをスキャンして復活し、二人はサウンドウェーブのカセット部隊を探す為に出発する。 ポッドの自爆装置をセットしたサウンドウェーブにヒートウェーブは「あいつは良い奴だった」と軽い落胆を漏らした。
In a distant,shattered reality,a team of heroic decepticons pursue their evil autobot enemies to the enigmatic planet earth. Shot out of the sky,the decepticons abandoned their ship in stasis pods,finding themselves scatterd across the globe,now, alone on this strange new world,heatwave sets out to search for other surviving decepticons,unaware of what awaits him...
(遥か遠く、SG世界では英雄ディセプティコンの一団が彼ら邪悪な敵オートボットを不思議な惑星・地球まで追跡していた。 空から撃たれたディセプティコンは、彼らの宇宙船を乗り捨ててステイシスポッドに入り、 地球の至る所へ散り散りなった仲間を捜索していた。今、この未知の新世界でまた一人、 ヒートウェーブが他の生き残りのディセプティコンを捜索しようとしはじめていた。
彼を待ち受けるものを知らずに…)

"THE DESERT HEAT!"
S.trent troop and greg sepelak -writers even guantt- art
jesse wittenrich -letters
pete sinclair -managing editor

(作者クレジット)

okay,heatwave,hold it together.... this is where the transponder signal is coming from, and that "interweb" said there was no military activty here, so no getting caught isn't likely... assuming I can trust that system,It has a dirty,dirty mouth...
OK、ヒートウェイブ、冷静になれ… ここがトランスポーダー信号の発信場所であり、そしてその"インターウェブ"が 軍団の活動がなく捕えられる可能性がないと言った場所だった。 そのシステムを私が信じるとするなら、それは口汚い…口の悪い奴だ。
wha-
な――
"ROAAAAR!!"
Oh scrap! a dinosaur!
ちくしょう、恐竜だ!
wha- another one!
うわ、もう一体!
It's ambush!
待ち伏せだ!

a few moments later.
(そのすぐ後)

wyatt's roadsideaganza
(ワイアットのロードサイドアガンザ(※1))
home of the world's largest woodchuck
(世界一大きなウッドチャックの故郷)
woodchuck may be up
80% concrete???by volume
(ウッドチャックはその大きさで???80%UPするかも)

Open mon-sun 8AM-6PM
(開園は月曜から日曜 朝8時から夜の6時まで)

what's going on here!?
ここで一体何が起こってるんだ!?
What is this place?
この場所は一体何なんだ?
soundwave!
サウンドウェーブ!
he must have crashed in this outdoor museum and just been...incorporated into the display!
彼はこの野外博物館に墜落したに違いない、そして展示物の中へ組み込まれてしまっているんだ!

MONSTROSO,ROBOT
(モンストロソ・ロボット)
horror from beyond!
(彼方からの恐怖!)
pictures $20
(写真は1枚20ドル)

oh,hello,stasis pod D-36,are you still functioning?oh that's great!
やあ、こんにちは、ステイシスポッド(※2)D-36。君はまだ機能しているかい?おお、そいつはすごい!
your passenger is in stasis lock,can you repair and reformat?awesome!thank you!
君の乗客がステイシスロック(※3)状態だ。君はリペアとリフォーマット出来るかい?素晴らしい!ありがとう!
whoah.... talk about a bogus jurney...
ああ…あの『地獄旅行』(※4)について話してくれ。
wrong kinda headbangin'.
あれは間違えたヘドバンみたいなもんだった…
Are you okay,soundwave?
大丈夫かサウンドウェーブ?
like,I'm ready to rock out loud,dude,
ま、派手に楽しむ準備は出来てるぜ。
I think the tapes hit dirt near here,
テープ達がこの近くに墜ちているんじゃないかな。
then we'd better grab them fast and start looking for starscream and the nemesis,before these weirdo humans or the monsters on this planet find 'em.
それから、早くカセット達を捕まえてスタースクリームとネメシスを探し始めた方が良いだろう。風変りな人間やこの惑星の怪物に見つけられる前にな。
wait... won't the humans find your pod?
待て…人間が君のポッドを見つけないかな?
negatory,dude,I just set the think to blow!
いいや、ヒートウェーブ、俺がちょうど爆破設定したぜ!
aw....he was a nice guy.
ああ…彼は良い奴だった。
dude,we seriously gotta get you debugged.
ヒートウェーブ、俺たちはマジでお前をデバッグさせなくちゃな。

――"The Desert Heat!"より、翻訳

※1 ワイアットのロードサイドアガンザ(wyatt's roadsideaganza)
ワイアットは人の名前で実在の人物です。(説明は割愛)屋外展示のあるテーマパークの様子。

※2 ステイシスポッド(stasis pod)
BWに登場。正史ではスパークを入れる前のプロトフォームを収納し完全体のTFにフォーマットする為のポッド。
中は液体で通常プロトフォームは安全な状態で封印されている。
大人のTFを輸送するのにも使い、長距離旅行や犯罪者を追放する為に運ぶの時にも使ったりする。  

※3 ステイシスロック(stasis lock)
極度の負傷やエネルギー枯渇時にシステムを凍結しスパークを保護する緊急用生命維持装置。
  初代の400万年の金色の眠り状態がまさにステイシスロック状態らしい。  

※4 地獄旅行(bogus jurney)
サウンドウェーブは前回散々だったセイバートロンから地球へ向かったネメシスでの小旅行の事を言っています。
1991年の米映画『Bill & Ted's Bogus Journey(ビルとテッドの地獄旅行)』が元ネタのようです。
ちなみに元ネタ映画は単なるおバカB級映画。
 

◆コメント◆

ネット上で公開されているコミックですので、不完全ながら自力で翻訳したものを置いておきます。

【Eye in the Sky】(2009/5)

◆概要◆

29Pの小説。会員のみがTFCC(The Official Transformers Collectors' Club)公式サイトで閲覧可能。

◆ストーリー◆

現在翻訳中。 悪ロディマス(ダンディ髭)から地球を守る善D軍の話。 SGサウンドウェーブ VS SGブロードキャスト。

【Blitzwing Bop】(2009/11)

◆概要◆

35Pの小説。会員のみがTFCC(The Official Transformers Collectors' Club)公式サイトで閲覧可能。

◆ストーリー◆

現在翻訳中。 悪ロディマス(ダンディ髭)から地球を守る善D軍の話。

【Reunification: Part 1〜6】(おそらくTFCC会報誌#25(2009/2)〜#30(2009/12)掲載)

◆概要◆

単行本化されていないTFFC会報誌に掲載されたアメコミ。

◆ストーリー◆

現在翻訳中。 アルファトリンの仕組んだクーデター、サイクロナスの裏切りによってメガトロンがガルバトロンへと転生する話。

TFFC(The Official Transformers Collectors' Club)って何?

2005年に発足したアメリカのトランスフォーマーファンクラブです。

TFFC入会特典

・隔月発行で会報誌が送られてきます。16Pほどの薄い冊子です。
・内容は勿論全部英語で、TFの各新情報からおまけのアメコミ漫画連載(所謂TIMELINEシリーズ)、読者のイラスト投稿コーナーなど。
・1年に1度、限定トイ1体の無料配布があります。(参考までに、2010年の限定トイは初代「引き起された戦争」に登場したDIONで、ヘケヘケホットロッドのリカラーでした)
・会員専用ショップでTFグッズ購入もできますが、例によって全て英語&送料が国際速達(別途送料40ドル)のみと言う事なので余程欲しいものがない限り日本在住の人は使う事はないような気も…。一応TFFC会報誌のバックナンバーはこのショップで購入可能です。
・会員専用サイトで善悪逆転パラレル「Shattered Glass」シリーズの他、いくつかのTFシリーズの小説を読むことが出来ます。

入会に関するメモ

※お金が絡む事ですので、実際の入会は自力で調べた上で全て自己責任で行って下さい※
・入会時にタイプの選択を求められるが、住んでいる所によって変わる様子。
日本在住者は「FOREIGN/OTHER COUNTRIES〜」を選択する事にります。
・日本在住者の場合は年会費89ドル。
・「state」は何州っていうかそもそも外国なので、「Foreign」を選択する事になります。
・「ZIP」=「Postal Code(郵便番号)」の事です。
・クレジットカードのCVV2 (Security Number)=セキュリティコード。検索したら詳しい情報が出てきます。
・登録後メールアドレスに送られてくる数字(Your Activation Code)を会員ページログイン後表示されるフォームに入力して会員登録完了。以後会員専用ページが閲覧できるようになるみたいです。
!!このページの内容は最新のものでない・間違いがある可能性があります。!!
このページを作るにあたって各英語作品本編と各TFのWikiを多く参考にしていますが、
筆者は英語を専門的に勉強した事のない翻訳の素人です。
そして有志によって作られるWikiには性質上内容に偏りや誤りが含まれる可能性があります。
その点をご理解の上お楽しみください。また、間違いがありましたら教えて頂けると嬉しいです。
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